ふじわら…藤原。

顔は覚えとった。
綺麗な顔をして全てをつまらん顔してた。
こいつの目に何が写ってんねやろうと思った。

あの日、お前が急に現れた時は驚いた。
誰もが関わろうとしないのに、こいつは手当てをすると腕を引っ張って行く。

自分の体は汚いのに、あまりの驚きで「触んな」と言うのを忘れ黙って着いていってしまう。