「さっきは、災難だったねぇ~」

軽そうな男が俺の前に立っている。

脳裏の中で同じクラスやけど、きっと関わる事の無い人種だと線を引いて名前を覚える気も無かった。

「別に…」

ほんまどっか行って欲しい。
俺は、きっと怪訝そうな顔をしてる。

それに普段から声が低いのに、さらに低い声を出してしまい、怒ったような声になってしまった。