「座ったらええやん」

「…うん」

俺はその横に、ぎこちない動きで腰を下ろす。

「ガタいええけど何かしてるん?」

「空手」

「むちゃ腕の筋肉とか凄いもんな」

子供のような幼い顔で満面な笑顔を見せたかと思えば、高原は俺の腕を何気なしに触った。

俺のノミの心臓が壊れてしまう。