「乙女!」 私の名前を呼ぶ声が聞こえた。 「はい?」 私は声のする方に視線を移す。 私の顔は一瞬にして笑顔に変わる。 「おはよう、香♪」 高校に入学して3週間。 私、玉木乙女は親友の東香と順調に高校生活を楽しんでいた。 「おはよう♪」 笑顔で私の元へくる香。 私はギュッと香に抱きつく。 香は高校に入学して初めてできた友達であって親友。 「乙女、今日買い物いかない?」 香の誘いに私は即答。 「行く!」