「さいってい。
 咲がどんな気持ちだったか分かってんですか?」


「あのさ、美紗ちゃん。
 俺は浮気してないよ。特定の女性はつくらないだけなんだ。」


特定の女性はつくらない??なんだそれ。


「はぁ?じゃあ咲は何なわけ?
 ただの遊び?セフレ?ワケわかんない。」


「咲も一緒だよ。女の子の1人。」


まじ意味不明。ほんと最低。


りょうさんってこんな人だったわけ?


「咲の気持ちもてあそんでんじゃね−よ!!!」


静かなカフェに、怒りを露にした美紗の声が響き渡る。


他の客から注目を浴びても、そんなの美紗には関係ない。