───── ─── ─ どれくらい泣いただろう。 放送の 「教頭先生、至急職員室までお戻りください。」 声であたしは我に返った。 ココって隣のクラスじゃん。あたし泣いてるし。 安西にプリント届けてないし。てかまだ留めてないし。 やばいじゃん。セーターの裾で涙を拭う。 もう、この恋は終わって、また新しい恋しなきゃいけない。 ここからがスタートだよ。 きっとあたしの親友はそう言うだろうと思って、床に落ちていたプリントを拾いはじめた。