「それもだが………」
男はジュナの手首を
片手で掴み空いた手で
ジュナの顎を掴む
「顔もスタイルも
悪くない……
純粋にお前が欲しい」
至近距離で呟かれ
ジュナは慌てて一歩下がる
その瞬間ジュナは
後ろから誰かに
引っぱられた
「…………え?」
ジュナが後ろを
振り向くと
「ロイ…貴様………」
ナルが剣をロイに
向けていた
ジュナを抱きしめたまま
ナルはロイを睨む
「…ナルか
お前は何故その女を
自分の元へ置く」
ロイの言葉にナルは
不敵に笑う
「面白いから」
ズキン……
ナルの言葉に胸が傷んだ
ナルにとって…
あたしは何…?
「……あと……
好きだから」
ドキン……
ナルの言葉に今度は
違う胸の痛みを感じる
「お前……相変わらず
わけ分からない奴だな」
ロイは苦笑いして
ナルを見つめた
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