闇夜のレクイエム



ジュナの歌声が
戦場に響く


傷付いた者達の
傷と心を癒した



「……ほう……
リラ一族の末裔か
探す手間がはぶけた」


男がジュナの
手首を掴み上げる



「痛っ!」


ジュナは手首の
痛さに顔を歪めた




「…顔はなかなか…」


男はジュナを
冷たい瞳で見下ろした



美しい金の髪に
金の瞳



本物の王子様みたい…





「…お前を探していた」



男はジュナに
顔を近づける




「……あたしがリラ一族
だから…?」



ジュナは男を
睨みつけた






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