闇夜のレクイエム



次の日の朝
城は慌ただしかった



「王子!!!」


部屋に一人の兵が
入ってくる



入ってくるなり
ジュナを見て眉を潜めた



化け物……
そう言いたいのだろう



あたしはあまり
歓迎されて無いから



「……何の用?」


ナルは不機嫌そうに
兵を見遣る




「………城にサテミア王国
が攻め入ったとの
報告を受けました!!」


兵は頭を下げて
報告する




「…サテミア…が…?
同盟国だろう?」


ナルは信じられないと
片手で顔を覆う