「ナル王子…
あなたが少しでも
あたしを信じられるなら
いや……あなた自身を
信じられるなら……



ガディス邸へ行きなさい

全てがわかる…」







少なくともこの王子様は
馬鹿じゃない






誰にも真実を知る
権利があるから…









「あなたが全てを
明かして伝えて」






それならあたしは…







悔いはない………









「ガディス公……
あなたを殺すのはやめる」






あたしはそれだけ
言い残して立ちさった