闇夜のレクイエム



「俺は…あんたらの
憎しみとか辛さとか
全然わかんないけど

今お前がやってる事は
それと同じくらい悪い
事なんじゃないのか?」


ナルの言葉にカータルは笑う



「そうだ…お前達人間に
我等の苦痛を味あわせる
為にな」




カータルの言葉に
ジュナは俯く




どうして……
どうしてあたし達は
解り合えないの…?





「…それは…
なんの解決にもならないだろ
それでお前達が受けた
苦痛は晴れたか?」



ナルの言葉にカータルは
ナルを睨みつけた





「…気分が良い…
お前達人間が滅びゆく
様を見れたからな」



そう言ったカータルの
瞳からは一筋の
涙が流れていた