「にしても…おい、そこのももんが」

「むきゅ…」

か弱そうに鳴くももんがを俺は無理矢理怪物の頭部の中から引きずり出して小さな鞄ポケットに押し込んだ。

「なーんで頭部の中になんかにももんが…」

と言っているといきなり銃で一発こめかみスレスレを撃たれた。

「マジで殺す気かよ…なんなら容赦はしない」

背中に背負っている大剣を取り出し、地面に尖った先端部分を刺した。
そしてざっと見、人間の敵は三人だ。

だいたい五分で片付くか。

俺は別人になったのかのように、今目の前にいる人間たちを敵と見なした。