「私達、まだ21なのにこんなことって…夢みたいよね」

大人びた声で、低く、唸るように言うミクヤ。
俺にはそれが最初理解出来なかった。
しかし良く考えてみたらそれはいま起きている出来事に対して夢みたいと言っているのだと悟った。

「だな…」

そう呟くと、ミクヤは少し強張った表情になったがすぐに緩め、俺の肩に項垂れた。