歩いていると痩せ細った子どもが目の前に飛び出してきた。

そして私達を見るや否やに、

「次の犠牲者たちだ…パミ様の生け贄だ」

と言い残してすぐに私達の目の前から立ち去っていった。

「なんなんだあの餓鬼…」

俺は立ち去っていった餓鬼の言った言葉に苛立ちを覚えていた。
しかしもしその言葉が本当だとしたら此処はそういう意味でパンドラの町といえるのかもしれない…。
だがまだこの町には謎がありすぎる。少し調べる必要があるな。

ふとミクヤとジャダックを見ると二人は少し怯えていた様子であった。
俺が「大丈夫だろ」と笑いながら言うと二人は無理に笑っていた。