ゆっくりと近付く太一さんの顔に、目を閉じる私。 もうすぐ触れようかというところだった。 バタァーーン!! 「太一ぃ!ズルイやん!麻衣は僕のやぞっ!!」 また……(-.-;) 目を開けて開いたドアの方に視線を移した。 「麻衣は僕のやぞっ!!」 この何とも変な、関西弁と標準語をコラボさせながら喋る、ちびっ子。 野久保 陸(ノクボリク)。三歳。