「なぁ~るほどね。まっ、何処の家庭でも揉めるネタよ。
特に、専業主婦してたら、男にしたらお気楽に見えるもんなのよ。」


「私だって家の事と、子育て頑張ってるもん!」


「麻衣、落ち着きなさいって。」


感情的になる私を宥める。


「そうだけど、男には分からない事でしょ?
家で、家庭の事してる訳じゃないんだもの。
女も男と同じ量の仕事してる訳じゃないから、男の抱えるストレスは分からない。」


そうだけども…。


「でも、腹立つの!太一さんの、あのお気楽な態度見てたら。」


「そ。じゃあ好きになさい。」


呆れた顔をして、お母さんが寝室を出て行った。