……などと勝手に父親の心情に納得し、私は生まれ育った我が家を後にし、結婚式場であるホテルへと向かったのでした。 「遅い!!」 ホテルに着くと、彼がお出迎え。 ……って、何でこの時間に新郎がいるの? 新婦は念入りに顔を作らなくてはいけないから、新郎より早く来なくてはいけない。 別に私は遅刻はしていない。 ただ、彼が早く来すぎただけ。 ホント、どれだけ時間前行動なんですか!? まぁ、そんな彼のおかげで緊張が溶けてくれました。