互いの唇が離れ見詰め合う私と煉。



「つーか酷ぇ顔。可愛い顔が台無し」

「え?……あ!!ちょ、見ないで!!」



完全に家に1人きりなら素ッピン、だけど好きな人と一緒な訳でナチュラルながらもメイクをしてる私。

ホラ、好きな人の前では少しでも可愛い姿で居たいじゃん?なのにさっきまで泣いてた所為か、うっすらと引いてたアイラインが消えかけてる。

こんな顔見せらんないんですが!!

『何だよ、別に気にしねぇし』って煉は言うけど私が気にするんだよ。


……あれ、今『可愛い』て言った?



「可愛いって誰が!?」

「そんなん伊桜以外に誰が居る訳?」

「私が可愛いとかなくない!?煉、目ェマジで大丈夫?」

「伊桜は普通に可愛いと思うけど?それに目は至って正常だ。俺が褒めてンだから素直に喜んでろバカ伊桜」



少し照れながらそう言う煉。

成り行きで好きって言っちゃったけど、コレって両想いで良いのかな?