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煉のオモチャになってから、そして煉が好きだと気付いてから早1ヶ月。

私達2人の昼休みの密会は続いている。



「今日から学年末テスト1週間前だ、学年の締め括りである此処で赤点取ると追試だから、しっかりと勉強するんだぞー」



担任が遣る気のない口調で帰りのホームルームを締め括り、教室を出て行く。

テスト前で部活動休止になり、クラスメイト達は一斉に帰宅し始める。


私も帰宅しようと鞄を持ち立ち上がると、ポケットの中の携帯がバイブで私にメール受信を知らせる。

送り主は知らないアドレスから。



「アド変かな?名前だけ確認しよ」



画面を開いても送り主の名前はない。

名前くらい載せてても良いじゃない、私は何時もならそう思って返信する。


だけど、本文の内容で誰からなのか私は直ぐにわかった。