「離さねぇ、絶対」
「な、何でよ……?」
「見せつけて遣るんだよ、伊桜は俺の女だ……ってな?」
そう言って私の手の甲にキスを落とすと、その儘唇を塞がれた。
何度も角度を変えては繰り返される甘過ぎる程のキスに立っていられなくなり煉のセーターの裾を掴んだ。
少しして離れた唇。相変わらず意地悪な笑みを浮かべる煉の指が私の唇をゆっくりとなぞる。
「他の奴等なんかに伊桜は触らせねぇよ」
「煉……もしかして今朝の会話……」
「勿論、聞いてたけど?」
ですよねぇ……。
ん?待てよ、今朝の会話を聞いてたって事は那智が声掛けてた男子達の会話も聞いてるって事だよね?
て事はもしかして……
「煉、妬いてるの?」
見上げながら聞くと煉は顔を逸らした。
その顔が少し赤くなってる様に見えたのは私の気の所為?
