マジな顔で改めて言われると、何だか嬉しいような恥ずかしいような。

ぶつかり合う視線に私の顔は一気に熱を増し、真っ赤になる。


耐えきれず視線を逸らすと、額に触れた柔らかい感触。顔を上げると優しく私に微笑む煉の顔。



「顔、真っ赤じゃね?」

「だ、誰の所為だと……!!」



いつもの他愛ない会話。これからもこんな関係でいられたら良いな。


……てか私、何か忘れてる気がするんだけど何だったっけ?

煉の顔を見詰めながら、思い出そうと頭をフル回転させる。


そこでふと、昨日の莉紗との会話を私は思い出した。



「煉ってさ、学校で女子に触れたりしないよね?何で?」

「は?イキナリ何だよ」

「良いから答えて!!」



そうだ、煉は本当に私以外の女子に触れないのか気になってたんだよ。

私の突然の意味不明な質問に煉は眉間に少し皺を寄せた。