裏表プリンス




━━ガチャ


丁度私が最後の一口を口に運んだ時、リビングにやや寝起きの煉が入って来た。

寝起きの色っぽさにドキッとする私と、昨晩の出来事から煉の顔を見たくないと思う私が居る。

逃げてたってどうにもならないってわかってるのに。



「煉の朝食、用意してあるから」

「伊桜、昨日は……」

「食べ終わったらお皿洗って於いてね」



煉の言葉を遮って私は食器を洗い、再び洗面所へと向かった。


私……最低。

あんな態度なんか取って、絶対に煉を困らせたよね……?

それに煉、私に何か言おうとしてた。



「次は……ちゃんと話聞かなきゃ」



ちゃんと煉の話を聞いてもう1度、向こうの気持ちを確かめよう。

はぐらかされたって何度も確かめれば良いんだ、逃げてちゃ駄目だよね。