裏表プリンス




「それを知って何になる?」

「えっ……?」

「俺が伊桜の事をどう思っているか、なんて知った所で何にもならないだろ」



心臓にナイフを思い切り突き付けられた様な感覚が走る。

私が煉の気持ちを知った所で何にもならないって?それは私の気持ちを知ってる上での発言ですか?



「何……ソレ。私に好きって告白させて於いて、アンタは返事する必要ないって?」




私には貴方の気持ちを知る必要はないって事なんですね?

心の奥底から怒りと悲しみが同時に沸き上がってくる。



「フザケんな……っ!!」



先に溢れたのは怒りだった。


━━パシンッ


煉に平手を喰らわせ、私は逃げる様に部屋へと駆け込んだ。