教室に帰るなり、心配してくれていた花菜となっちゃんが駆け寄ってきた。
「大丈夫だよ。オトガメなしだって。」
あたしがにこりと微笑むと、二人ともパアッと笑顔をみせた。
「だよねだよね!当然よね!」
「ああ!!当然だ!
それにしても…いったい何処のどいつがこんな悪質な噂流してやがるんだ。」
「ほんっと!陰湿よね!」
あたしの無事が判明して、二人のスイッチは心配から再び怒りに入れ替わったようだ。怒りがヒートアップしている。
「千代田、例のつてとやらで噂の出所わかんないのか!?」
「噂が広がり過ぎててもう元がわかんないのよ。
やってはみてるんだけど…
そっちは?」
「こっちも成果なし」
花菜となっちゃん、また動いてくれてたんだな。
「ありがと、花菜。なっちゃんも」
「なによ今さら。当たり前じゃん!!」
「ああ!
つーか、も、って何だよ、も、って。
なんか俺ついでみたいじゃね?」
「あはは、ごめんごめん」
どんなに変な噂がたとうと、白い目で見られようと
あたしは平気。
あたしには信じてくれる人がいる。
想ってくれる人がいる。
だから何にも怖くない。
噂になんか負けない。
あたしはこのとき、強くそう思った。

