「友達みたいに思っちまってたからな。」
「…は?」
「生徒っつーより、いじり友達って感じ?
お前からかいがいがあるしな~」
そう言って、大和先生はニヤリと笑った。
なにそれ!!
また無駄に心拍数あげちゃったよ、こっちは!!
「あれ?どうした神崎?」
あたしがプイとそっぽを向くと、
先生は「びっくりした?」と、
くすくす笑いながらあたしの頭をぽんと叩いた。
「ほらまた!こうゆうのが噂の種になるんですよ!
自分で種まきしてどうするんですか!!」
あたしがぷりぷり怒って歩きだすと、
先生は「ごめんごめん」と笑って追いかけてきた。
「じゃ!あたしこっちなので!!」
「神崎!」
教室棟のほうに早足で向かうあたしの背中に、先生の声がとんできた。
振り返ると、先生の真剣な目と目が合った。
「どうどうとしてろ。
なんにもやましいことなんてないんだからな。」
「当然です。」
にっと笑うと、先生も白い歯をのぞかせた。
「だな。
じゃあまた放課後な~」
先生は職員室へと去っていった。

