鍵をあけ中に入るとむわっとした空気が押し寄せた。
「うわ~早く見つけて帰ろう。
…あれ?おかしいな、やっぱないなあ?」
突然、ガシャーンという音が響き倉庫の扉がしめられた。
わけがわからず、あたしは扉に駆け寄り、大声で叫んだ。
「ちょっと!まだ中にいます!!」
しかし、すぐにガチャンという鍵がかかる音がしたっきり、何の反応も返ってこない。
やがて笑い声とともにいくつかの足音が遠ざかっていって、あたしは自分が誰かに閉じ込められたのだと理解した。
「あの声、昨日の三年生?」
こっから出たら、なんとしても誤解をとかないと。
このままじゃ身がもたないよ。
それにしても、なんであんな誤解したんだろ?
考えこんでいると、汗がぽたりと落ちた。
「まずは、ここからでないとね!
おーい、おーい!誰かいませんかー!」
大声で叫んでみたが、やはり近くには誰もいないようだ。
この倉庫は体育館の横にあり、普段ならまだ人通りがあるが、今日は体育祭。
グランドや校舎とは離れているため、なにか用事がなければ、きっと誰もちかよらない。
「やばい。どうしよう」
夏は終わったとはいえ、まだ9月。しかも日中の一番暑い時間帯。
倉庫内の温度はぐんぐん上がっているようだ。
窓はあるが、ひかりが入るだけで開けられない。
風もなく、唯一の扉に鍵がかかっている以上出口はない。
「なにかで扉をやぶるとか!?」
あたしは焦り始めていた。
あたりをみまわしたが、使えそうなものはない。
倉庫内はすでにサウナ状態だった。
「まじでやばい。
おーい!誰かいませんかー!!」
あたしはどんどんと扉をたたきながら叫び続けた。
そうして叫び続けているうちに、あたしは意識を失った。

