Believe~奇跡の鼓動~



昼食の時間、さっきのクラブ対抗リレーの優勝もあり、なっちゃんはいつも以上に女子に取り囲まれてしまい、あたしはまったく近づけなかった。

なっちゃんはなんとか抜け出そうと頑張っているが、今日ばかりはみんなの勢いが違う。
しかも、ハルくんはまた上手いこと姿をくらませていたので、そのぶんなっちゃんを取り囲む壁に厚みが増していた。



結局、昼休みはなっちゃんに近づくことができず、そのまま午後の競技に突入した。

あたしが担当競技である障害物競争用の網を準備しようとすると、テント横に置いてあるはずの網がそこになかった。

「あれ?網知りませんか?」

「ん?ないのか?ああ、もしかしたら、午前中の係りのものが間違って片付けてしまったかもしれんな。」

「じゃあ、倉庫をみてきます。鍵お借りしていいですか?」

ちょうど近くにいた牛津先生に鍵をかり、あたしは一人倉庫へと向かった。