パァン!!
各部第一走者が一斉にスタートをきった。
「がんばれー!!」
「きゃーっ!!なになに、バレー部超速い!!」
早くも女子の黄色い声援がとぶ。
バレー部の例年とは違う本気の走りに、女子の声援が早くも加速しだした。
「きゃーっ!!かっこいい!!」
「きゃーっ!!」
第一走者、第二走者ときて、すでにレースは陸上部、野球部、バレー部の三つ巴状態。他の部をおおきく引き離し、この3チームがトップ争いを繰り広げていた。
しかし、第三走者の一年生が転倒。
黄色い悲鳴が鳴り響き、バレー部はおおきく引き離された。
そのまま第四、第五と差がなかなか縮まらず、いよいよ第六走者、ハルくんの出番だ。
ハルくんにバトンがわたると、一斉に黄色い声援が過熱した。
「きゃーっ!!陽人くーん!!」
「がんばってー!!」
「きゃーっ!!」
「ハルくん!!がんばってー!!」
あたしも声を張り上げた。
ハルくんはぐんぐんとスピードにのり、まるで羽でもはえているかのような軽快な走りで、前の二人との距離をどんどん縮めていった。
「きゃーっ!!」
黄色い声援が溢れる。
そして三者混戦となり、いよいよ最終走者、なっちゃんだ。
「きゃーっ!!」
「那月くーん!!」
「がんばってー!!」
まさに三者入り乱れての大混戦。陸上部は短距離走のエース、野球部は盗塁王。そのなかでなっちゃんは必死に二人に食らい付いていた。
そして三者並んだまま最終カーブ。
「なっちゃーん!!いっけー!!」
あたしはお腹の底から声を張り上げた。
パァンパァン!!
ゴールのピストル音が鳴り響いた。
そして、
“1位、バレー部!”
そのアナウンスに、ワッと割れんばかりの歓声がわき上がった。

