県立南高校。 10年以上前に卒業したはずの、 私の母校。 あの頃とまったく変わらぬ校舎と風景。 目の前にあるのは、まさに “私が通っていた”南高校だ。 さっきまで確かに私は31才だった。 でも、今なぜか私は高校二年生、 そしてここは、当時の私が過ごした世界。 私は高鳴る胸をおさえて、教室へと向かった。