Believe~奇跡の鼓動~


「じゃあ、あたし行くね!ありがと、ハルくん。」

ハルくんは寝転んだまま軽く手を振った。

校舎に入り、階段をかけ上がる途中の踊り場で、あたしはまた誰かとぶつかった。

「ぶあ!ごめんなさい!!」
今日はよくぶつかる日だ。
そんなことを思いながら、あわてて顔をあげると、そこにはなっちゃんがムスッとした表情で立っていた。

「なっちゃん!どこ行ってたの!?探してたんだから!!」

「牛津先生に呼ばれて、職員室に。」

「あ、そうだったんだ。なんだ、あたし全然違うとこ探しちゃったよ。」
どこがの女子に呼び出されたんじゃないか、なんて心配して探してたとは恥ずかしくて言えない。
「そうだ!店番!花菜が待ってるよ、なっちゃん急ご」

急になっちゃんがあたしの腕をぐいと掴んだ。

「なんで裏庭でハルと会ってたの?」
その顔がいつになく真剣で、あたしはなにがなんだかわからなかった。

「たまたま会っただけだよ。」

「本当に?」

「うん。
なっちゃん、どうしたの?なんか変だよ?」

「いや、そうだよな。ごめん。
よし!行こうぜ!!」





すぐにいつものなっちゃんに戻ったから、あたしはたいして気にしていなかった。
でも、たぶん、このころからなっちゃんは…