Believe~奇跡の鼓動~


「あかりー!そろそろ店番の時間だよ~」

実行委員の皆と午後からのステージの準備をしていると、花菜が教室のベランダから手を振った。

うちのクラスはたこ焼きをやっていて、前日までの準備班と当日の店番班にわかれている。あたしは、花菜と一緒に午後のはじめの当番だった。もちろんなっちゃんも一緒だ。
教室についてみると、花菜があれ? という顔をした。

「なっちゃん一緒じゃなかったの?」

「?なっちゃんは先に戻ったけど、来てない?」

「えー見てないよ?」

「おかしいなあ」
あたしはキョロキョロとあたりを見回した。

「もしかして、またどっかで告られてるとか!?」
花菜がニヤリと笑ってあたしをつついた。

「ええ?まさか」
でも…いるんだよね。
彼女がいるって知ってて、いまだに告白してくるなっちゃんファン。
あたしみたいなのを彼女とは認めない!っていう熱烈なファンの方が。

それに、今日は一般の人や他校の生徒とかも来てるから、どこかで捕まっているのかも…
なっちゃんは、他の女の子について行ったりはしないって信じてるけど、でも、でも、一抹の不安が…

「花菜、あたしちょっと探してくるね!」

「はいはーい、行っといで~」





教室を飛び出したとたん、ちょうどドアの所に立っていた小城さんを突き飛ばすかたちになってしまった。