もう一度やり直せたら、 もし過去に戻れるなら、 あたしは絶対に彼を死なせたりしない。 「残念だけど、それは無理なんだ。」 目の前の青年は悲しい目であたしを見つめた。 「どうして!? せっかく過去に戻れるのに!!」 あたしはすがるように青年の服を掴んだ。 「君が体験した過去は、歴史の“記憶”。 だから、その流れを変えるような事は出来ない。」