朝のホームルーム開始時刻一分前、
あたしはドキドキしながら教室の後ろのドアを見つめた。


「おーっす!みんな久しぶり~」


いつもの笑顔に、あたしは思わず涙が溢れた。


「お前、なに泣いてんの」
なっちゃんは笑いながら近づくと、あたしの頭をがしがしと撫でた。
そして、
「あかり、ホームルーム終わったら、ちょっと屋上にきて」
そうささやき、他のクラスメイトからの呼び掛けに答えながら自分の席についた。