大和先生を包囲していたセンパイ方が、顔を歪ませ振り返った。
敵意をバンバン放ちながらこちらを睨んでらっしゃる。
「あの、大和先生ちょっといいですか?
部活のことで…」
あまりのセンパイ方からのプレッシャーに、あたしの勢いもしりすぼみになってしまう。
「ああ神崎!ちょうど呼び出そうと思ってたんだ」
そう言うと、先生はセンパイ方ににこりと微笑み、
「ごめんな、やっぱり質問は他の先生に頼む。
受験勉強がんばれよ。」
と、その包囲網を突破した。
そしてあたし達の背中を押すようにして職員室横の渡り廊下へと出た。
そんなあたし達に、センパイ方は痛いほどの視線を送りながら去っていった。

