「あれ!?お前ら二人してなにやってんの?」
「へ?うぎゃ!?」
突然割り込んできたなっちゃんに、あたしは思わず変な悲鳴をあげてしまった。
「なんだよ~あれ!?あかりなんか顔赤くね?なんだよ、お前らここでなにやってたの!?」
「なんでもないよ!」
「いーや、なんかある。おまえすぐ顔にでんだよ。
おいハル、なにやってたんだよ」
ハル君は、ちょっと不機嫌ななっちゃんを楽しむようにくくっと笑うと、 今度はこっちを見てにやりと笑った。
「いやー実はマネージャーが那月をストーキ」
「だめー!!!!」
慌ててハル君に飛び付きその口をふさいだ。
「ああ!?なんだよ!」
「なんでもない!ほんっとなんでもないから!!
あ、昼休み終わりそう!ほら、帰ろ!ね!!」
珍しく笑い続けるハル君と、これまた珍しく不機嫌にぶつぶつ言い続けるなっちゃんを押し出すようにして、あたし達は中庭を去ったのだった。

