あたしと彼の、近づいたはずの距離が離れていく。二人の体がすれ違う。 最後の力を振り絞るように、彼の腕が掴んでいたあたしの体をぐいっと押した。 いやだ、離れたくないよ 振り向いたあたしが見たのは、 あたしと逆方向に倒れていく彼の姿。 そっちに行っちゃだめ、 こっちにきて、 「なっちゃん!!!!」