「離れろ、あかり」
「何言ってるの!ハルくん血が…!!」
「大丈夫だよ、これくらい。」
口の中を切ったのだろう、ハルの口元には血が滲んでいる。ハルは立ち上がると手で口元をグイと拭った。
「でも、あ、これで…きゃっ!」
ハンカチを取りだしハルを気遣うあかりを俺は力づくで引き離すと、ハルの胸ぐらを掴んだ。
「なっちゃんやめて!!なんでこんな事するの!?」
……なんで?そんな事……
自分達の胸にきいてみろよ!
ガッ!!
ズザッ
再びハルが地面に倒れた。
「やめて!!」
あかりが泣きながら俺の腕にしがみついてきた。
なんだよ、あかり。お前はこいつを庇うのか。
やっぱりお前は…ハルを…
「…!離せ!」
「きゃっ!」
思わず強く振り払ってしまった勢いで、あかりが後ろに後ろに転がるように倒れた。

