俺の言葉に二人はびくりと振り返った。
俺は目の前の信じたくない光景に、ゆっくりと近づいた。一歩、また一歩と近づくたびに、その二人の顔が見間違いなどではないと思いしる。
そして、ハルの手にあるあの包みも…
一瞬気まずそうな顔をしたハルと、何か言いたげなあかり。
でも何も言えないでいるのは、俺が怒っているのがわかるからか。
頭の中がごちゃごちゃで上手く思考回路が働かない。ただ目の前の現実に打ちのめされている俺がいた。
「何してたんだ?」
「あ、あのね、なっちゃ…」
俺がの口調がひどく攻撃的になっていたからだろうか。あかりは、怯えたように声を掠れさせた。
すると、そんなあかりを庇うようにハルが口を挟んだ。
「神埼が大事なものを落としてたから、俺が拾って届けただけだ。」
ハルはそう言うと、あの包みをあかりに手渡し、「じゃあ俺はこれで」と、立ち去ろうとした。
あかりから貰ったものを拾ったと嘘をつき、しかもそれをあかりに返す?
お前らここで待ち合わせてたんじゃねーのかよ、なのに俺にばれてあかりだけ追いていくだと…?
「っふっざけんな!!」
ーーガツンッ!
気がつくと俺はハルを思い切り殴っていた。
ハルがどさりと地面に転がる。
「なっちゃん!?
ハルくん大丈夫!?」
ハルに駆け寄ったあかりをみて、俺の中でなにがが切れた。

