昇降口につくと、もうほとんど皆が帰ったあとで、あたりはすっかり静かだった。
下駄箱の前に立つと、自分の下駄箱に詰め込まれた包みが目に入った。
あれ?これは確か…
手にとった包みを開くと、出てきたのは間違いなく昨日彼女が嬉しそうに胸に抱いていたもの。
なんでここに?
その時ひらりとメモが落ちた。
東門で待ってる?俺を?
そこにあったのは間違いなく彼女の字で書かれた彼女の名前。
いや、でもこのリストバンドは那月への…
少し考えたが、俺はプレゼントを包みに戻し、そのまま彼女のもとへと向かった。
ーーーあのとき俺は、
何かを期待していたのかもしれない。
もしかしたら、彼女が本当に自分を待ってくれてるんじゃないかって。
あのとき俺が、先に那月を探していれば。
俺があの場所へ行かなかったら…
そうすれば、こんなにも君を傷つけることはなかったのにーーーー

