あたしの横を、楽しそうにお喋りしながら皆が次々に通りすぎていく。 そしてだんだんと、その人波も少なくなってきた。同時にあたしの中に広がる不安の波。 なっちゃん、どうして来ないの? あたしは綺麗にラッピングされた包みを握り締めた。 もし本当に、あたしがここで待ってるから帰れないんだとしたら… あたしは鞄からメモ帳を取りだし一枚破くと、ペンを走らせた。