昼休み、あたしは仕上げた一枚のプリントを持って職員室へと向かっていた。 ひとりで渡り廊下を急いでいると、すれ違った女の子達がこちらを見てひそひそと話しているのがきこえた。 『可哀想ね』 そんな言葉がきこえてきた。 登校当初こそちょっと傷ついたけど、でももう気にしない。 あたしには、あたしを大事にしてくれる人たちがいる。 だからちっとも可哀想なんかじゃないよ。 あたしは大きく深呼吸すると、胸を張って歩きだした。