慌てるあたしとは裏腹に、ハルくんはすまして言った。
「お前は神埼いじめた罰。
飲み物買ってきたら、わけてやる。」
「な!?」
「ほらほら、早くしないとなくなるぞ。
神埼おかわりは?」
そう言って、ハルくんはぱくりと二つ目を口に運んだ。
「~!わかったよ!エレベーターんとこにあったよな?」
確かに、エレベーターを降りたときに見た気がする。あたしが頷くと、ハルくんが口を挟んだ。
「一階のロビーの自販機にある緑茶が飲みたい」
「はあ!?」
「玉露のやつな。あれあそこの自販機にしか置いてないから。」
「あーもー、わかったよ。あかりは?」
「あ、あたしは何でも」
「オッケ、んじゃ行ってくる。
ちゃんと俺のぶんとっとけよ。」
なっちゃんが膨れながら出ていくと、あたしとハルくんは顔を見合せこっそり笑った。

