Believe~奇跡の鼓動~




放課後、大和先生に許可をとり早めに練習を抜け、あたしとなっちゃんは病院に向かっていた。


ハルくんのお見舞いに行くためだ。



あたしを守って怪我をしたハルくん。
彼はあのあとすぐに病院に運ばれた。



幸いにも鎖骨にヒビが入っていた以外は大した怪我はなく、もうすぐ退院できるらしい。


もうすぐ会えるから…
そう言われたけど、でもあたしは少しでも早く、彼に会ってお礼が言いたかった。



あの時、彼がその身をていしてポールから守ってくれたおかけで、あたしは無傷ですんだ。

いや、それ以前にあの時、もし彼が来てくれていなかったら、あたしはあの男達に……




あの時、ハルくんは体育館に入ろうとしていたあたしを、廊下の窓から偶然みつけて、気になって追いかけてきてくれたらしい。




本当に、ハルくんにはどれだけ感謝してもたりない。