「……わかった。 娘をよろしく頼む。」 お父さんはそれだけ言うと家に入っていった。 「ありがとうございます」 そう言ってもう一度頭をさげるなっちゃんの姿。 「ちょっ!?」 ええぇえ!? なんかそれってまるで、まるで… プロポーズみたいじゃないのぉ!? しかも親に!!? 隣をみると、いつもはクールな花菜が真っ赤な顔でこちらをみている。 「やるわね、なっちゃん」 あたしは自分の顔がぼんっと音をたてて、真っ赤にゆで上がるのがわかった。