「神埼!どこだ!?」
ハルくんの声と足音がどんどん近づいてくる。
助かるんだ!
あたしの心に希望がさした、その時だった。
「…おい、相手は一人みたいだ。やつが入ってきたら、一気にいくぞ」
一人の男がぼそりといった。
「おう。」
まわりの男達がニヤリと笑う。
さしかけた光が一気に閉ざされた気がした。
それどころか…
そうだよ、ハルくん一人じゃこれだけの人数相手になんて出来っこない。
だめだ、今入ってきたら、ハルくんまで捕まって酷い目に遭わされる!
ハルくんの足音が、用具倉庫の前で止まった。
あたしを押さえている一人を除いた残りの全員の男達が、入り口のドアににじりよった。
だめ、ハルくん!!!

