Believe~奇跡の鼓動~


「んんー!!」

そのままあたしは口を塞がれたまま、引きずられるようにして体育館奥の用具倉庫へと連れていかれた。

「おら、入れ!」

「んぐ!んんー!!」

「うるせー!!騒ぐな!!」


バチン!という音とともに、右頬にびりっと痛みがはしる。

そのままあたしは男達の輪の中に放り出された。
打ち付けた膝が痛い。床で擦れた腕が痛い。


塞がれていた口は自由になったのに、喉から声がでてこない。体が恐怖で硬直している。



あたしは何がなんだかわからなかった。

まるで、あたしが入ってくるのを待ち構えていたかのような男達の態度。

そして、男達のニヤニヤと浮かべる気味の悪い笑みに、心臓がドクンドクンと嫌な音をたてる。

頭の中の警鐘がなっている。
やばい!逃げないといけない!

分かっているのに体が言うことをきかない。
あたしは座り込んだまま震えることしかできなかった。




その時、男達の輪の外から場違いなほどに明るい笑い声があがった。