Believe~奇跡の鼓動~

キーンコーンカーンコーン♪


「よし、そこまで!後ろから集めろ。
テスト用紙を出した者は解散!!お疲れさん!!」


テストを小脇に抱え先生が出ていくと、教室の空気が一気に和んだ。

「ぐはあ、やっと全部終わったあ~」

あたしもぐったりと机に倒れこんだ。
日本史はヤマカケで一夜漬けした部分がばっちりでたので心配なし。
古典は数少ないあたしの得意科目だから大丈夫として、
問題はやっぱり数Ⅱだよなぁ。
なんとか赤点だけは免れますように!
あとは天に祈るのみだ。

「あかり~、終わったね♪」
そこへ花菜が笑顔で近づいてきた。

「うん!あーこれで今日から心置きなく眠れるよ~」

「だね!つーか、あかりクマやばすぎ。」

「だってほとんど寝てないもん。昨日は完徹したし。」

「まじで!?あ、でもそういえば、肌もガサガサだし!唇も!!」
花菜はあたしの顔をぐいと引寄せすりすりと触ると、
ニヤリと笑った。
「そんなんじゃ、キスのときなっちゃんに嫌われちゃうよ?」

「な、なに言ってんのよ!」

「かっわいい♪赤くなっちゃって♪」

“報告”はしてないけど、花菜はあたし達がキスしたことに気づいたようだ。
花菜いわく、“あかりは単純だからわかりやすい”らしい。
なので、花菜にはこの話題でからかわれてばっかりだ。

「なっちゃんのためにもプルプルの唇キープしとかなきゃ!」

「もー!!」

「俺がなんだって?」

「な、な、な、なんでもない!なんでもないよ!?」

「?」
ひょいと現れたなっちゃんに、一気に真っ赤にゆで上がるあたしと、それをみて吹き出す花菜。
最近よくみる光景だった。

「ま、いーけど。
あ、ところでな、今日の放課後の練習なんだけど、体育館が使えないらしいんだ。」

「え!なんで?」