Believe~奇跡の鼓動~



11月ももうすぐ終わり。
今日の数Ⅱと古典、日本史のテストが終われば、期末テストはすべて終了。
あとはクリスマスモードに突入、というその日。

その日は朝からかなり冷え込み、なかなか布団から出られなかったあたしは、ぼさぼさの髪を手ぐしで押さえつけながら校門に飛び込んだ。

「おはよ、神崎。」

「ハルくん、おは…よ」
ゼハーゼハーと、肩を揺らしながら振り向くと、いつもよりいっそう眠たそうなハルくんがこちらに近づいてきた。

「すげー。現役女子校生にあるまじき頭だな。」

「なっ!!
これはちょっと寝坊して…!」
慌てて手ぐしで整えようとすると、ハルくんはあたしの寝癖にくるんと指を巻き付けた。

「でもはねてるのも似合うよ。」
そう言って微笑むハルくんに、あたしは不覚にもまたみとれてしまった。
そしてはっと気づいた時には、
「あー!!クルハネ増えてる!?」

「ぷははは、だから似合うって」

二人でいつものようにふざけあっていると、突然誰かに腕をぐいと引っ張られた。

「いたっ!!」
思わず声をあげると、「あ、ごめん」と、腕が離された。

「なっちゃん?」
振り向くと、そこには少し戸惑ったような、不機嫌なような顔をしたなっちゃんが立っていた。