辺りは段々と店や人通りも減り

光源が少なくなったせいか

道の端から濃い闇が現れ

街灯の光を侵食し始める

男は気にせず闇に向かって歩いて行く

そして立入禁止のロープを越え

男は先程より濃い闇に包まれていく

もう自分の眼の前1、2m程しか見えない中

それでも男は建物を見つめ続けていた