「ただいま~。」 いつもどおり、かなり遅い帰宅。 体はまだ元気だけど、やっぱり休みたい、と思う。 ―風呂入って、飯食ったら早く寝よ。 そう思った時だった。 「おう、遅かったな、大輝。」 低くて、懐かしい声とともに懐かしい顔がリビングから顔を出した。 「……勝兄ちゃん!?」 その人物は、俺の従兄弟の勝兄だった。 勝兄は23歳で、刑事だ。 昔はよく一緒に遊んでもらった。 「勝兄、久しぶりじゃんか!どうしたの?」 刑事の仕事は忙しいらしく、最近はめっきり会わなくなっていたのに。